家庭菜園で採れた野菜がまずい原因
おそらく土壌中の有機質が少なく細粒化しているので、土中気層割合が崩れ、肥料等も効果が出ない状態になっている。
窒素肥料のやり過ぎによる
硝酸体窒素、窒素過多が考えられる。とくに初心者は土の改良をせずにいきなり野菜を植えることが多い。「痩せた土」に肥料を与えると植物が窒素(硝酸や亜硝酸)をため込みやすくなるのだ。追肥等で生育を補うように管理するのが一般的で、土壌の乾燥等が植物に対してダメージを与えることが大きいと思います。
肥料はできるだけ少量を、しかも肥料切れを起こさないように、こまめにやるのがコツだ。
水が不足すると苦くなる。
また、生育の進行とともに野菜の苦み成分が増加します。ですから苗を植えつけたら、養水分を十分施し、早く収穫に適した大きさに生長させましょう。
野菜をおいしく育てるヒント
1 有機肥料で栽培したものの方が味が良くなる
2 植物系の堆肥を利用すること
3 腐植が多い土を使う
腐植は堆肥などの有機物を土に施すと、土の中でいろいろな微生物が働きかけて、土の成分と有機物が複雑に結合して作られる
4 米ぬかである程度改善できる(ことも)あります。糠は作物の甘みをます効果があるので、相対的に苦みが減ります。また糠の糖分で土の中の微生物が増えることで余分な窒素分を固定してくれます。
5 短期間で生育させる
市販されている野菜はビニールハウスなどの施設で栽培され、短期間で生育するので苦味などが少ないのです。
家庭菜園などで栽培すると、どうしても成長に時間がかかり、香りも栄養価が高くなると同時に苦味やえぐみが強くなってしまうのです。
6 液肥や木酢の量を減らす。
硝酸体窒素、窒素過多を防ぐため。土壌中の窒素が多いと、葉中のシュウ酸や硝酸含量が高まる。
7 しっかりと光合成を促す
光合成の低下によりビタミンC やBカロチン含有の低下を招いたり、土壌溶液濃度が高くなるとカルシウムやマグネシウムの吸収が抑えられ、ミネラル含量が減少する。