人間の栽培の歴史を見ても、肥料という概念が生まれたのは近年だ。
山の木は無肥料栽培の典型
杉や檜に肥料は普通やらない
そして伐採して大量の炭水化物を搾取していく
しかし、何百年たつと山に木は生長していくのだ。
野菜や穀物に比べると、一気に大量に取っていってしまうのに無肥料が成立するのは不思議だ
木材を燃やせば、灰が残るのでミネラルも結構取っていってしまってるはずだが
では、何故、肥料をやるようになったか?
答えは簡単!多収穫を望んだから!
同じ面積でも、より早く、より多く収穫したいと思った。その方向の結果が肥料。
だから、本来はやらなくても育つのは当然。
窒素だけをやればバランスが壊れる。だから順繰りに別の成分も必要になった。
最初からやらなければ、やらないなりに育つ。
畑の雑草なんかを外に持ち出して捨てなければ、無肥料でもほとんどの作物の収穫は可能。
微妙なのは、ナス・ピーマン・白菜あたりの多肥の方が収穫物が多くなる野菜。
できないことはないが、収量は落ちる。
土がよく出来ていれば結球するが、失敗すると結球しない不味い葉っぱになってまう。ただし、結球すれば、そこらのよりずっと美味い。
味が大きく違うのは、キュウリ、スイカ、トマト、葉物、ブロッコリー、枝豆、トウモロコシあたり。
生食しないで油で炒めることの多い物は、あまり味の違いがない。
ニンジンも無肥料でよくできるのだが、味の違いは少ない。
ただし、レタス・ホウレンソウは葉を固くすると不味くなるので潅水がポイント。
肥毒を防ぎ「おいしい野菜」を採ろう。
「肥毒層」がなくなるに従って作物の収量が上がり、質も高くなっていると口を揃えて話します。
「肥毒層」がなくなって、土が本来の状態を取り戻すと、土は次のような状態になります。
①柔らかい
②温かい
③水はけがよく、水持ちがよい
麦は土を掃除してくれる。
大豆は、砕いた「肥毒」の層をさらに細かくし、小麦や大麦などは、細かくなった「肥毒」を根の力で外に吸い上げてくれる。
肥料について
完熟は翌秋だし半熟なやつを埋め込んでの地中処理実験もしたけど
亜硝酸ガス障害みたいなのが出て育たなかった。
牛糞や腐葉土でなく、生のワラ・雑草・落ち葉の方が土壌改良としての効果が長く残る
生の窒素肥料を、落ち葉や藁と一緒に堆肥化させると、製造途中では多くの窒素が揮発してしまう
そこで、窒素の無駄を防ぐように土などと生の有機肥料を発酵させ
なおかつ、タンパク質がアンモニアや硝酸になる前に、発酵を止めてしまうのがボカシ
つまり多くのタンパクがアミノ酸の状態で乾燥させる
こうする事で、植物は直接アミノ酸を吸収するので、光合成産物や代謝の無駄がなくなるという理屈がある
それと、ボカす場合、水分を腐らない程度に調整して何回か切り返して完成時には乾燥に近づく
こうする事で、単に土中に入れるときとは違う微生物が繁殖する
甘くなる条件は、昼夜の温度差だけとは言えない。低窒素、高日照、適度な水分があると真夏でもものすごく甘くなる。
この場合の低窒素とは、肥料として入れた分というよりも
土壌中で、硝酸態として溶液に解け出ているものが少なく
微生物や有機物に取り込まれている状態だと、窒素は少しづつしか効かず品質がよくなる
無施肥だとこういう現象がおきやすい
まず堆肥というのがよく理解されてない。
窒素分が豊富な畜フンや生ごみ由来のものは有機肥料に分類されるべきもので
本来の堆肥は稲藁落葉刈草なんかの炭素成分主体の植物を長期腐熟させたもの
土をフカフカにする効果なんていってるがそれは粗大有機物の大きなスキマクッションに
よるもので単年度の効果しかないし、腐植の団粒化による0.6μ前後のスキマとは全く別物
微生物分解されただけの有機物は水溶性腐植ですぐに団粒は崩壊してしまう
数十年以上かけて粘土鉱物と重縮合を繰り返しようやく不溶性の腐植が完成する
わずか数年では効果は出ないばかりか根菜類ではかえって病虫害は増える
いまどきの近代農法には非常に合わせづらいシロモノだよ
畑は、近くの山の枯れ葉を集めて堆肥にしたやつとか、焼いた灰を撒いてる
虫はほとんど付かないし、凄く美味い
あと糞を分解する微生物にも色々居て
空気が好きな奴と空気が嫌いな奴がいる
空気が嫌いな奴はうんこを分解するときに悪臭を放つから
ときどきまぜまぜして空気を送り込まなきゃいけない
ハウスなんかいらないよ。
うちの庭で自然農実験中だけど、虫がついても、爆食いされる前に終息するし、
土に微生物がいれば植物に必要な元素は供給されてると思う。
根を強化するようにもっていけば、肥料なんて害になるだけ(異常な成長に虫も
大喜び)。
やっていることは、草マルチと、伸び過ぎた雑草の処理(根は残し、上を切るだけ)。
長期的な視野で考えると、自然農法が最強かな。
企業農法は、農家ではいいだろうけど、個人でやるとコスパ悪すぎ。
病気にならないギリギリの葉欠き、土壌水分計による必要最低限の潅水、除草剤を使って効率的に除草、あらゆる作業の効率化など等、とにかく人件費を掛けない事に心血を注いでいました。